スポンサード リンク

TEKNOS GTC-20

 千住製TEKNOS GTC-20をジャンク840円でリサイクルショップにて購入。
ジャンク理由は、ボリュームが回らないという理由だった。
購入の理由は、GP-28がCDを聞くと左側から音が出ない症状があるため。また、GTC-20を選んだ理由は、修理はボリューム交換で済みそうなのと、スピーカーが2ウェイに構造になっておりよさそうなので決めた。
家で、音だしをした結果CDとカセット・ラジオとも問題なし。ボリュームも左に回すとDOWN、右に回すとUPする機能だったので修理をしなくて済んだ。
ただ、2ウェイなのに音が薄っぺらい。
とりあえず、あまりにも汚いので分解清掃をする。

なお、改造・調整は自己責任の上で行ってください。

スピーカーを清掃するため分解したらなんと

左写真のように埃まみれなので、分解して清掃をする。
分解して驚いた、2ウェイと思っていたら上の穴はダミーだった。(右側の写真)
銀色のお皿を蓋にしてテープで止まっているだけだった。下のスピーカーも薄いスピーカーが付いている。音がうすぺらい感じがしたのはわかる気がした。
とりあえず、気を直して清掃をした。

CDとカセットの音だしを行う

CDとカセットの音だしを行った。問題なく音は出た。写真の右下が壊れていると思われていたボリューム。ボリュームの上に、SURROUNDとBASSBOOSTというボタンがある。たぶん、このボタンを押すと音に変化が出ると思われるが、ほとんど変化が無い。
思い切って、スピーカーを改造することにした。

スピーカーを改造

自作で作製した3ウェイスピーカー(もとは車載用を使っている)がどうも音がよくない気がしていたのと、測ってみると大きさがちょうどよかったので、これのウーハーとツーイーターを使ってみる。ネットワークも2ウェイ用にして再作製。

左側が作製途中、右側がとりあえず作製完了。ネットワークと吸音材(防音材)としてグラスウールを入れてみました。
クロスオーバー周波数を1,800Hzに設定。
L=0.35MH
C=22uF

左側のスピーカーが交換後、右側が交換前。
視聴すると、交換後のほうがよくなっている。なってもらわないと困るが。ただ、SURROUNDとBASSBOOSTは今ひとつよくわからない。
右側の図は、ネットワーク図

ここまできたのでアンプ部のコンデンサを交換

ここまで手を入れたので、アンプ部のコンデンサを交換することにした。結果は後の楽しみとして。まずはアンプ部を探して、何を使っているのかを調べる。

アンプ部。使用しているICは、KT2206B実際はICの上に放熱板が付いているが、写真は放熱板を取った後、とらないとICの名前がわからない。ただ、KT2206Bでデータシートをネットで探しても出てこない。やっと2206Bで、SAMSUNGのKA2206Bが出てきた、これと同じだろうとデータシートを確認すると回路は同じなので、これを信じて交換するコンデンサを探した。ついでに右側にある水色のコンデンサも交換する。(電源部のため)
KA2206Bの出力は、2.7Wx2のステレオAMP IC

交換するコンデンサは、ニチコンのオーディオ用FWを使用。ただ、購入金額が、合計で1,520円かかってしまった。本体購入金額の約2倍である。これで、結果が出なかったらと思いながら交換作業をした。
右側は、アンプ部の回路図を作ってみた。なぜかというとデータシートが非常に見にくいため、作製した。また、一部変更もしている。(容量)
右の図をクリックするとpdfファイルがでます。

交換後の写真、やはりゴールドだと映える。
右側は交換したコンデンサ。メーカーは不明。j.dとShengとHXと書かれているコンデンサ。


KA2206Bのデータシート。

視聴

視聴すると、SURROUNDのボタンを押すと人の声が大きくなる、BASSBOOSTを押すと低音が増してきた。交換前と比べるとその違いがはっきりわかる。コンデンサを交換しただけで、この違いはすごい。1,520円は無駄ではなかった。ここまでするのであればジャンクでなくもう少し高いのを購入してもよかったかもしれない。ただ、なんとなく自己満足ができたので、それはそれでいい。