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シャープ 明聴1号

 ヤフオクを眺めていたらこのラジオが気に入りジャンクで購入した。通電確認をしたところ、ランプと真空管のヒータは赤くなるが、全く音が出ない。左につまみがTUNINGで右のつまみがVOLUMEと思っていたが構造上違うことがわかった。操作方法もわからいし回路もわからないが修理に挑戦してみる。

なお、修理・調整および改造は自己責任の上で行ってください。

確認作業

抵抗とコンデンサに問題がないかを確認した。一部のコンデンサに容量抜けがあったのでこれを交換するのと、毎度ですが電源ケーブルが恐ろしいので新しいケーブルとプラグを交換する。

通電

コンデンサの交換は後にして、ケーブルとプラグを新しいのに付け替えて通電した。ランプと真空管のヒーターは点いたが音がしない。回路を確認することにする。

回路の確認

初めての形なので今までの回路図は参考にならないので、ネットでググっていると、(続)真空管ラジオ修復記さんに回路図が掲載されており、中を見させていただいたところ、戦前型並4回路図が使用している真空管が同じだったので参考にさせていただき、実際の接続と見比べながら回路図を作成してみて、いくつかおかしいところがあるのがわかり一つずつつぶしていこうと考えた。後、スピーカーのコーン紙が破けていたのと構造がSPレコード電蓄のピックアップの構造と似ているので先にスピーカーの確認をすることにした。

スピーカーの確認

今までのと違う形でマグネチックスピーカーというらしく構造はググって見たところジャズを聴くスピーカー「jazzman」さんに構造が詳しく載っていたので参考にさせていただきました。電蓄のピックアップと逆の構造なのだが、写真の通り連結棒と振動板が外れている。ここの接続ははんだでできるみたい、念のためコイルの導通を調べると断線していた。この2か所を直せば音は出ると考え修理を行う。

スピーカー修理その1

コイルが断線しているので銅線を巻きなおそうと思い外そうとしたがやり方がわからず、コーン紙に穴をあけて何とか外した(ねじ止めされていて穴を開けないとねじが外れない構造になっていた為)銅線を外していったのだが、20巻きぐらいで切れた場所が出てきたので念のためテスターで両端を測ったところ通電したので新たにまき直しをやめて、このまま使用することにしたが抵抗値が0Ωなので銅線をよく見てみるとところどころ銅線が剝き出しになっていたので、手元にあった青のエナメル塗料を塗ったところ1000Ωぐらいになったので、これで使用してみることにする。

スピーカー修理その2

振動板と連結棒を左の写真のように割り箸を入れてはんだ付けをした(赤丸のところ)。次に右の写真のようにアーマチュアが真ん中に来るようにしてはんだ付けを調整した。(青丸のところ)

スピーカー修理その3

コーン紙に穴を開けてしまったので、半紙とヤマト糊を使って修復をした。

テスト1

スピーカーも治ったはずなので、接続して電源ONをしたが「うんともすん」とも言わなかった。接続がおかしいと思った所が原因なのか。

回路修理その1

作成した回路図でバリコンと繋がると思われる1MΩの抵抗がアースされているのと後付けと思われる電解コンデンサがある。(赤丸部分)また、出力トランスと思っていたトランスも通電がなく交換する。(実はチョークコイルというらしい、サイズがわからないので(続)真空管ラジオ修復記さんの回路図に30Hとあったので、いつもの東栄変成器さんで調べると30H-30mAがあったので取り寄せた。)必要ないと思うが、回路図をクリックすると大きくなります。

回路修理その2

チョークコイルが届いたので(左の写真)1MΩの抵抗を新品にして接続を変更、チョークコイルを交換し、容量抜けしていたペーパーコンデンサと電解コンデンサを交換した。なん中の写真は容量抜けした電解コンデンサ6ufと印刷してあるが、容量が多少多い分には問題ないだろうと今回手持ちの10uFを使った。赤四角が交換したコンデンサ。

テスト2

アンテナを接続して通電してみたが音が出ない、操作方法がわからないので左のダイアルを回したり、右のダイアルを回したりしているうちにかすかに音が聞こえる感じがする。音を大きくするためのボリュームはないので、もしかするともう一つのトランスが原因なのかよくわからないが、(続)真空管ラジオ修復記さんの回路図には1:3と記載されているので、試しに東栄変成器さんで調べると段間トランス1:3というのが販売されている。ダメもとでこれも取り寄せてみる。

回路修理その3

段間トランスが届いたので(左の写真)のように接続して通電した。(交換して違っていたら嫌なので)これで、左右のつまみをいろいろと回しているとスピーカーから大きな音(受信)した。早速段間トランスを交換し、ついでにトランスについていたコンデンサも新品に交換した。

テスト3

再度アンテナを接続して通電した。相変わらず操作方法がわからないので左のダイアルを回したり、右のダイアルを回したりしていたら受信した。しかも結構大きい音が出ている。操作方法は右のつまみを回すと波長選択で左を回すと再生調整のメモリが動き、波長選択を回して何か音が出たら再生調整を回して受信する仕組みになっていた。無事受信できるようになってよかった。

外観

筐体はくたびれていたので、ウレタンニスを塗ってみました。透明ではなく余っていたオールナットを使用。スピーカーカバーの布を張り替えた。

補足

修理後の回路図を作成してみました。役に立つかはわかりませんが図をクリックするとPDFが開きます。
回路図は水魚堂さんのBSch3Vを使用しています。