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卓上型蓄音機 Gurunelを改造(その1)

 Gurunelという据え置き型の蓄音器を購入。ポータブルタイプは数台持っているが、やはり据え置き型に魅力を感じヤフオクで「動作確認していません、ジャンク品です。」を購入した。
ゼンマイを巻いて確認したところ回転したので問題なしとして清掃に入ったのだが。

なお、改造・調整は自己責任の上で行ってください。

購入時の外観

表面の布はボロボロなので付け替える予定で後を長年の汚れが蓄積されているので、清掃を行い、再度組み立ててレコードを聴こうとしたが、回転はするのだがサウンドボックスをレコードに乗せるとすぐに止まってしまう。針を数回新品に交換しても同じ、レコードを交換しても同じなのでゼンマイモーターを調査することにした。

モーターをはずすと

ゼンマイモーターを巻いていくと時々「シュー」と何か滑る音がする。モーターを外して単体で巻いてみるとモーターの中から「シュー」と音がする。まさかゼンマイが切れているのか?
切れている場合は、回転しないはずだが。モーターをばらしてみると上のゼンマイが切れていた。(右の写真)
実は動くものだと思い、布も張り替え、筐体もニス塗りをして見違えるようになっていた。しかし、これでは音が出ない。

電動モーター化に挑戦する

ゼンマイモーターの新品は販売していないのと、以前も別の蓄音機でゼンマイ切れを購入してしまい、当時は知識もないため他のゼンマイが使えるとゼンマイだけをヤフオクで購入したが、見た目は同じように見えるが、微妙に違うため使えなかった。

数か月が過ぎ、蓄音器用モーターはたまにヤフオクで出ているが高額で取引されているので、レコードプレーヤーのモーター(33回転、45回転)を改造してできないだろうかと考えてみた。この時点で電蓄となってしまうが。モーターはダイレクトドライブ用でないと無理だろうと思い(ベルトドライブはプーリーを改造しないと回転数を変えられないが、ダイレクトドライブはモーター自体の回転数を変えるため)近くにあるハードオフなどを捜索してみたが、安価なプレーヤーが見つからずまた数か月が過ぎた。

やっと、近くのハードオフにYAMAHA製のダイレクトドライブのプレーヤー(YP-D3)が、1,000円で販売していた、これが使えるか使えないかは持って帰らないとわからないので購入した。

持ち帰って動作することを確認し、裏蓋を外すと回転をコントロールすると思われる基板にボリュームが2個ついているについている。基板の裏の配線を見ると45回転と33回転の端子につながっているので、45回転のボリュームを回すと回転が速くなった。ただ、気持ち早くなっただけなので、このボリュームを抵抗値の小さい(5KΩから2KΩ)ものと交換してみた。(右の写真)ストロボスコープで見ると60Hz 78回転までは調整できるが50Hz 78回転にはならない。

基板を見て、たぶんこれだろうと思われる抵抗(赤丸で囲んである)を交換してみることにした。
抵抗は8.2KΩなので、手持ちにあった6.5KΩに交換。
再度、テストをすると回転が速なった、微調整用のもともとついていたボリュームを回すと50Hz78回転に調整できた。

組み立て

うまくモーターが組み立てられるか不安だったが、いい感じでできた。電源スイッチと回転調整用ボリュームはもともと不要な鉄針を入れる皿がついていたところに付けた。回転を調整するつまみがあったところは、YP-D3についていたストロボ用電燈をつけてみた。

完成

100円ショップで買ってきた布を貼りつけた。これで完成した。