清蔵院の山門

昭和59年9月27日指定:有形文化財(歴史資料)

この山門は、屋根など部分的に改造されているが、その棟札により寛永15年(1638)関西の工匠による建立であるのが確認される。ことに、欄間に掲げられている龍の彫刻はじめ虹梁の彫刻なども江戸初期の素朴な様式をうかがわせている。
なお、この山門の龍は巷間の伝説では左甚五郎の作といわれ、夜な夜な山門を脱けだして畑を荒らしたことから、これを金網で囲ったという。おそらくこの山門の建立者は、日光東照宮造営に動員された工匠の1人で、日光への往返に世話になった因縁から、東照宮竣工(寛永13年)後再び、国元から蒲生に来てこの山門を建立したものであろう。
越谷では数少ない江戸時代初期の建造物として、また日光東照宮造営にまつわる伝説を残す歴史的資料として貴重なものである。

場 所

越谷市蒲生本町13-41YAHOO地図より

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金網で囲まれた欄間の龍
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2009/05