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TOSHIBA TP-2

 古いレコードプレーヤを購入した。家でよく見たら、裏ブタに60Hzと記載があった。今の家電は50Hz/60Hzとあり、サイクルを気にしないで使用できるがこのプレーヤーはどうなのだろうか、電源を入れれ見るとなんとなく回転が遅く見える。レコードをかけてみると(45回転)女性のボーカルのはずだが、男性が歌っているみたいな声だ。また、アンプやスピーカがついていないので、きちんと音が出るのかも不明。でも、何とか使えるようしたいので分解してみる。また、汚いので磨きをかける。

なお、改造・調整は自己責任の上で行ってください。

清掃と磨き

とにかく汚いので、まず清掃と磨きから始めた。アイドラーは回転つまみを回すと動作する。

耐水ペーパー1500番で全体を磨き、次にプラモデル用研磨剤細目、次に極細を使い磨いてみた。結構時間がかかったが、満足いく仕上がりになった。

60Hzを50Hzで使いたい

ばらしてみると、使用しているモーターの配線端子に50Hzと書いてある、今はんだ付けされている端子は60Hzと書かれている、もしかするとこの配線を付け替えるだけで使用できるかもと祈りながら、はんだごてを手に60Hzから50Hzへ配線を変えたがなぜか変化ない。

どうすればいいのかわからない。ネットでググるとインバーターを使い周波数を変換して使うと出るが、インバーターが高すぎるため無理。

モーターを分解清掃

モーターが悪いと回転数が遅くなると、ネットに書いてあったので分解清掃をしてみたが変化なし。

プーリーを改造する。

たしか、昔の電化製品はプーリーを交換したり逆向きに付け直すと使えたような気がしたが、交換用プーリーが世の中にあるはずもなくさてどうしようかと悩んでおりました。
60Hz用モーターを50Hzで使用すると回転数が20%減になる、ということはプーリーの径を20%増やせばいいのかと安易な気持ちで挑戦。

プーリーの径は78回転で4.1mmこれに1.2かけると4.92mm 0.82㎜大きくすればいいはず。45回転は2.4mmで2.88㎜ 0.48㎜大きくすれば、33回転は1.8mmで2.16mm 0.36大きくすれば、机上の計算ではうまくいくはず。
78回転は、はんだ吸取線を使ってみる他2つはスピーカ線の銅線一本づつを巻きつけてみることにする。

回転数は上がった。思惑通りだが、今度は少し速すぎるような気がする。

アイドラーにパッキンをつけてみたら、これがいい具合になって回転数もばっちり(ストロボスコープで確認、ストロボスコープはこのために購入しようと思ったがネット上にフリーであったものをダウンロードし印刷して使用した。光は100円ショップで販売しているLEDナツメ球用に自作してみた。)。パッキンはホームセンターで売っていた排水パイプ用32mmを使った。