スポンサード リンク

PIONEER A-980

 ヤフオクをまたまた眺めていたら、若いころ使っていたパイオニアA-780の上位機種A-980が出品していた。ヤフオクでもこの機種はなかなか出品していないのと、実は前からこのA-780かA-980がほしかったので思わず入札、そして落札できた。商品説明では左側不良。届いて確認をしたところ、左側は音が歪んでいて高音が聞こえない、低音はこもっている状態。ただし、ヘッドホンからは両側から音が出ている。

なお、改造・調整は自己責任の上で行ってください。

中を確認

ふたを開けて、中を確認。この放熱板はすごい。果たして直せるのか不安。よく見るとココアかコーヒーをこぼした後がある。これが原因だろうか。とりあえず、いろいろやってみる。

リレーを清掃

まずは、リレーを清掃してみることにした。基板から取り外して接点を清掃しようとしたが、ケースが簡単に開かない。なんか、接着剤でくっついている。とにかくむりやりこじ開けた(右の写真)。接点を清掃して組立て基板へハンダ付け。そして、電源オンまったく変化なし。

トランジスタの入れ替え

おもいきって、パワートランジスタをはずして左右入れ替えてみることにした。壊れていれば症状が入れ替わるはず。はずして入れ替えて、電源オンまったく変化なし。
これは、素人の私では修理不可能と思われる。

ためしに、A-980でネットで探してみるが、さすがに出てこない。回路図がないので、配線をたどってみるが皆目見当がつかない。もともと価格が高い機種なので素人が見たところでわかるはずがない。
半分あきらめていたが、通勤中ためしにスマホでA-780を探してみると、同じ症状で修理している記事が載っていた。機種に上位下位はあるが、たぶんいけるのではないかと思い、すぐにブックマーク。いやはや、スマホは便利だとつくづく感じた。
帰宅後、記事の内容を再確認をしてみる。抵抗がおかしいとあり、若干基板の形は違うがこれかもしれないと思われるところがあったが、夜も遅いので次の休日に抵抗値を測ってみることにした。

抵抗値を測ってみる

左の写真を見ると、一箇所だけハンダ付けがおかしくなっている。右の赤丸の抵抗がハンダ付けがおかしくなっている抵抗。記事に載っている抵抗値と同じだったので、たぶんあたりと思う。

左が、本命と思われた抵抗。赤丸の抵抗は通電しなかった。他の抵抗も、609kΩ、36.3kΩ、24.3kΩと4本とも不良ですが、右側の音は普通に出ていました。通電しなかった抵抗があったところが左側をコントロールしてる部分だったのであろう。右の写真は大きなコンデンサの脇についていた抵抗。これも計測すると、197Ω、126Ω、451Ω、126Ωだったので交換することにした。左側は赤赤茶の220Ωなのに、なぜこんなに抵抗値が狂ったのか。そこが不安。なお、右の抵抗値は120Ω。

抵抗を交換

左は本命抵抗交換用タクマン製オーディオ用抵抗REY 1/4W 金被 220Ω、右は取り付けたところ。ついでに120Ωの抵抗もおなじメーカのものと交換した。千石電商で1個30円。8個で240円。
そして、電源オン。「おー」見事に音が出た。しかもいい音が。
昔のオーディオに乾杯!さんありがとうございます。
なお、なぜか同じ症状でプロテクトのランプが切れています。

プロテクトランプの交換

電源オンすると、プロテクトランプが赤く点灯、カチッと音がすると消灯。「ん」記憶が確かだとしたら消灯ではなく緑が点灯ではなかったか。

左の写真を見ると、緑のランプがある(赤丸のところ)。では早速交換しようとはずしてみたら、なんと「これはムギ球」なの。こんなの予備に持っていないし。
いつものLED化ができるか、調査。電圧を測ると直流の12Vだった。よかった交流だったらその場で終了。いつものように白色LEDを取り付ける(下の写真)。

結構無理やりLEDをハンダ付け。みごと緑のランプがつきました。写真は本体を立てているので上下になっています。

視聴

テクニクス平面スピーカーSB-5Aとつなげて聞いております。いい音出しています。