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PHONIC MW-1000

ヤフオクを眺めていたら、このアンプが出展されていた。見た目が気に入ったので入手。
数日後、宅配便で送られてきた。早速電源を入れてAUXにCDプレーヤーを接続して音出しした結果

また、製造メーカーもわからないので、いつごろ製造されたのかも不明。とりあえず、蓋を開けていろいろ探ってみることにする。

なお、改造・調整は自己責任の上で行ってください。

蓋を開けて、内部の確認。


カセットデッキが接続できるように配線されている(赤四角)のでこれは外すことにする。
右の写真がアンプ基板部非常にシンプルにできている。


コンデンサーの被服はぼろぼろになっている。容量の確認もできない。

スイッチを分解清掃


最初に、スイッチの清掃をしてみたが効果はなし。ただ、汚れていたので全部のスイッチを分解清掃する。

パワー部分のトランジスタを調べてみる


トランジスタは4個中3個は印刷が消えていて、1個だけかろうじて印刷が残っていたので松下製2SC840とわかった。交換するため購入しようとしたが、すでに廃盤となっておりお店では販売していなかった。ネットで調べたら、唯一ネット販売しているところがあり、4個在庫となっていたので全て注文し、交換をした。
左が交換前、右が交換後。マイカも交換した。
結果は、同じ。


次はトランジスタ(赤丸)2SC839と2SC881を、右についているものと左についているものと交換してみる。音が小さいのは直らなかったが2SC839を入れ替えると雑音は右側に移った。

電解コンデンサを全部交換する


左は購入したニチコンFG電解コンデンサをすべて交換して音出しをしたところ、右側から音が出た。電解コンデンサのどれかが壊れていたと思われる。あとは雑音を直すだけ。

雑音のもと壊れたトランジスタを交換


2SC839トランジスタを購入して、全部(計6個)を交換した。音出しをすると雑音が消えた。

ボロボロのフィルムコンデンサーをすべて交換


音が出るようになったので、ぼろぼろフイルムコンデンサも交換する。デジタル容量計を使って1つ1つ計測した。
左が新しいポリプロピレンフィルムコンデンサ (東信工業製UPZ)、右が取り替えた基板


カセットデッキが接続できるように配線されている部分を取り外し、RCA端子を取り付けた。

費用

購入金額の約6倍かかってしまった。ただ、非常に勉強にはなったので安い買い物ではなかろうか。

音出し

もとの音がわからないため比較はできないが、透き通っていていいと思う。
アンプ部分は抵抗とトランス以外は、新品となってしまった。

前面と裏面


移し方がおかしいですが